Ad Policy

ChatGPT広告に出稿できる業種・できない業種(広告ポリシー解説)

最終更新: 2026年8月25日読了目安 6分

ChatGPT広告は、医療・健康、金融、法律、酒類、ギャンブルをベータ期間中一律で出稿不可としています。一方でコスメ・スキンケアなど全国配送できるD2C/EC商材とは相性が良く、地域ターゲティングが国単位のみという制約から、ローカル店舗にはまだ向いていません。

一律出稿不可の業種一覧

2026年8月時点で、ChatGPT広告はベータ期間中の運用として、以下のカテゴリを一律で出稿不可としています。これは審査で個別に判断されるのではなく、そもそも審査の対象にすら入らない、という扱いです。

医療・健康
クリニック・サプリメント等の健康食品を含む
金融
融資・投資・保険等
法律
弁護士・法律相談サービス等
酒類
アルコール飲料全般
ギャンブル
賭博関連サービス

2026年7月以降、金融・医療についてはケースバイケースでの承認に移行しつつあるという報道もありますが、2026年8月時点でこれは公式に確定した情報ではありません。該当業種の事業者は、申請前に必ずads.openai.com上の最新ポリシーを確認してください。

なぜ医療・金融は規制が厳しいのか

医療・金融は、他の広告媒体でも一般に「YMYL(Your Money or Your Life)」領域として厳格な審査対象になっています。誤情報や誇大表現がユーザーの健康や資産に直接的な被害を与えうるためです。ChatGPT広告がベータ期間中にこれらを一律除外しているのは、新しい広告フォーマットの信頼性を優先する初期方針と考えられます。日本国内では、医療広告についてはこれとは別に厚生労働省の医療広告ガイドラインが2026年3月に大規模改正されており、媒体を問わず適用されます。仮にChatGPT広告で医療広告が解禁されたとしても、このガイドラインの遵守は別途必要になります。

出稿できる業種の代表例 — コスメ・D2C・EC

一律禁止のカテゴリに該当しない業種は、原則として出稿できます。中でも相性が良いのが、コスメ・スキンケア・ヘアケアなどのD2C(Direct to Consumer)・EC事業者です。理由は大きく2つあります。

第一に、化粧品・美容系はもともとAIとの会話で相談されやすいカテゴリです。「30代向けの化粧水は?」「毛穴に効く美容液は?」といった質問は、比較サイトを回遊するよりもAIに直接聞いた方が早いという行動が既に定着しつつあります。生成AI利用者の55.5%が商品の比較検討に生成AIを使っているというデータもあり、コスメというカテゴリはこの傾向と親和性が高いと考えられます。

第二に、ChatGPT広告の地域ターゲティングが国単位のみという制約が、全国配送前提のD2C/ECにとってはむしろ制約になりません。実店舗への来店を促す広告では都道府県・市区町村を絞れないことが致命的ですが、通販完結型のビジネスモデルであればこの制約は問題にならないためです。

ローカルビジネスには現状向かない理由

逆に言えば、美容室・整体・クリニック・工務店など、来店・来院が前提のローカルビジネスには、ChatGPT広告は現状フィットしません。国単位でしかターゲティングできないため、東京の広告主が北海道のユーザーにも同じ広告を配信することになってしまうからです。

来店集客を目的とする場合は、広告ではなくLLMO(AI検索最適化)を検討する方が合理的です。ローカルビジネスがAIに推薦されるかどうかは、単一のアルゴリズムではなく、自社サイト・Googleビジネスプロフィール・レビューサイト・報道など複数の信頼シグナルの合成で決まるとされており、レビュー件数が150件未満のビジネスはほぼ推薦されないという分析もあります。広告とLLMOは別物として使い分ける必要があります。

薬機法・景品表示法との関係

コスメ・スキンケア領域で出稿する場合、ChatGPT広告のポリシーをクリアしても、日本国内の薬機法・景品表示法は別途遵守する必要があります。「シミが消える」「必ず効果がある」といった断定的な効能表現は、媒体を問わず規制対象です。広告文やクリエイティブを作る段階で、この2つの法律を踏まえたチェック工程を入れることをおすすめします。

出稿できない業種は、他のAI広告面をどう考えるか

医療・金融・法律等の事業者にとって、ChatGPT広告が使えないことは即座に「AI面への広告出稿を諦める」ことを意味しません。国内では、Microsoft Advertising経由で出稿できるCopilot広告が2025年3月から利用可能で、通常のアカウントで出稿でき、特別な業種認定も明記されていません。媒体側の発表値としてはコンバージョン率+194%という数値も出ています。またLINEヤフーは2026年4月の広告基盤統合にあわせて、Agent iやYahoo!検索AI回答エリアといった生成AI回答面への広告テスト表示を始めており、国内独自のAI面広告として今後の動向が注目されます。ChatGPT広告が使えない業種は、こうした代替チャネルの解禁状況を継続的に確認する価値があります。

なお、Google AI Overviews/AIモードについては、専用の広告オプトアウトが存在せず、既存のGoogle広告(検索・P-Max)を出稿していれば自動的にAI回答面の対象になる仕組みです。日本ではAIモードの広告表示自体がまだ導入されていませんが(2026年8月時点)、米国など先行国では広告表示が始まっており、日本での導入も時間の問題と見られます。つまり医療・金融であっても、Google広告を出している限り、将来的には意図せずAI回答面に露出する可能性がある、という点は押さえておくべきです。

業種の壁は今後動く可能性がある

ChatGPT広告の業種ポリシーは、2026年6月の日本解禁からまだ2ヶ月あまりしか経っておらず、今後変わっていく可能性が高い領域です。2026年7月以降、金融・医療についてはケースバイケースでの承認に移行しつつあるという報道もあり、ベータ期間が進むにつれて対象業種が広がることも十分に考えられます。現時点で対象外の業種であっても、「将来解禁されたときにすぐ動けるよう、自社サイトのAI上での見え方を先に把握しておく」という準備は、広告出稿とは別に今すぐ着手できます。

業種要件は自己判断だけに頼らず、申請の直前に必ずads.openai.com上の最新ポリシーを確認することをおすすめします。同じ「健康」に関連するカテゴリでも、サプリメントのような健康食品と、化粧品・医薬部外品のスキンケア商材とでは扱いが異なる可能性があり、この境界線の判断を誤ると審査の入り口で差し戻しになるためです。

FAQ

よくあるご質問

Q.医療・クリニックはChatGPT広告に出稿できますか?
出稿できません。医療・健康カテゴリはベータ期間中一律で出稿不可とされており、審査対象にすら入りません。歯科・美容クリニックなども含め、現状は解禁されていません。厚生労働省の医療広告ガイドラインもすべての媒体に適用されるため、仮に解禁されても表現規制は別途遵守が必要です。
Q.コスメ・スキンケアブランドはChatGPT広告に出稿できますか?
出稿できます。化粧品・スキンケア等のD2C・EC事業者は、医療・金融のような一律禁止のカテゴリに該当しません。全国配送が可能な商材であることも、国単位でしかターゲティングできないChatGPT広告と相性が良い理由の一つです。ただし薬機法・景品表示法に基づいた広告表現は必要です。
Q.ローカル店舗のビジネスはChatGPT広告を使えますか?
地域ターゲティングが国単位のみのため、店舗への来店促進を目的とした配信には現状向いていません。都道府県や市区町村を絞った出稿はできないためです。来店集客が目的の場合は、ChatGPT広告よりもLLMO(AI検索最適化)やGoogleビジネスプロフィールの強化が現実的な選択肢になります。

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